2021/09/10 15:28

先日の記事では銀貨の魅力について、投資としての観点とコレクションとしての観点からお話ししました。
今回はコイン投資・コレクションの王道である金貨についてお話しします。
金貨と聞けばほとんどの日本人はカナダのメープルリーフ金貨を思い浮かべるのではないでしょうか?
メープルリーフ金貨は、カナダ政府が発行する法定通貨です。
国際的な信頼と評価が高く、カナダの国旗にも描かれているカエデの葉がレリーフされた気品あるデザインで知られていますね。
メープルリーフ金貨は金地金投資として保有する人がほとんどです。
コイン投資家がこの金貨を購入することはあまりありません。
と言うのもメープルリーフ金貨は金地金以上の価値はなく、地金価格を大きく超えて売買されることはほとんどないからです。
ですのでコイン投資として保有するには不向きです。
もちろん、今まではそうだったと言うだけでこの先も絶対に地金価格を超えた値段では売れないと断言しているわけではありませんが…

地金型金貨でもアンティークコイン・モダンコインとして値上がりが期待できるのはアメリカのイーグル金貨やバッファロー金貨、イギリスのブリタニア金貨等があります。
これらの金貨の特徴としては、発行された当初は金地金としての価値があり、時が経つにつれてコインとしてのプレミアムがついてくる、つまり金地金の価値を超えて売買されることです。
例えば、2021年発行の1オンスイーグル金貨の場合、日本で購入すると金地金価格+製造コスト+輸入費用等で30万円前後で買えますが、1994年発行のもので状態のいい金貨なら200万円~300300万円程度は余裕でします。
その年の発行枚数やグレードに左右されますが、時の経過とともに価値は上がっていきます。
その上昇速度は金地金の値上がりよりもはるかに速くなります。
金地金は投資家しか買いませんが、金貨は投資家だけでなくコレクターも積極的に購入するからです。
特に富裕層は、ほしいコインにはお金に糸目をつけず入札するのでオークションではあっという間に高値がついてしまいます。
そんなプレミアム金貨は初心者にはハードルが高いですが、比較的新しい金貨であれば金地金価格プラスアルファで買うことができるのでお勧めいたします。
特にイーグル金貨に描かれている自由の女神像は息をのむ美しさです!
